2008年03月19日

開業資金についての経験談

 さて、どこへ行っても「なぜ開業しないの?」といわれていた私は、チャンスをうかがっていただけでした。

 どこにかよい物件はないものかと。

 でも、自分は果たしてどこの地域がしっくり来るのか、そのあたりが一番の悩みの種でした。

 実は、2006年半ばに開業していますが、実は2003年から着実に調査をしていました。

 ただ問題は、鍼での実践が少なかったこと。
 エステや整体と同じく「偽(違法)マッサージ」である「リラクゼーション」が主たる売上だった某社。 
 当時、エーワ○という業界2~4番手の偽マッサージの会社が摘発を受け、社内コンプライアンス委員会より通達があり、全ての保健所への届出を取り下げ、治療院としての存在を消し去ることが始まった。

 はり灸ができる店として存在しなくなるわけで、これが、私のはり灸師としての成長を妨げていた。

※はり・灸・あん摩マッサージ指圧、柔道整復(接骨院)、医師、助産師は開業した場合、保健所への届出が義務化されている。
 逆に、整体、エステ、リラクゼーション、アロマなどは、法律上マッサージを行うことを認められないので、保健所への届け出義務は生じない※


 しかも、某社在籍数年あれども、休日は合計しても100日に満たない。

 それに見合わない労働対価。よって、各種セミナーや学術学会への参加ができない。

 1番、商売として厳しい「沖縄」で新規店舗を立ち上げていることが、開業への勉強と思っていただけであった。

 一度、本土に戻ってお金をためようと思っていた頃、戻るか残るかの選択肢を突きつけられた。
 置かれた立場があったため、少し悩んだが本土へ戻ることを決める。

 戻ったとはいえ、計画的に戻すような会社ではなかったので、会社に染まらない異端児はおとなしく一人気まま勤務のスポーツクラブ内へ入る。


 開業を予定に入れながらいろいろな情報を得ようと毎週1回の休みを治療院めぐりに費やし、運命の出会い。
 門前仲町の「Takeアスリート鍼灸院」タケ先生とお話をして、踏み切れなかった背中を押された感じになりました。

 今あるのは、タケ先生のおかげだと思います。

 はたしてその内容というのは、たいしたことには聞こえないかもしれませんが

 「使われている場合じゃないよ。じゃあ、今から貯めようと思っても何年かかる?だったら、国庫からでも借り入れすればいいじゃない。一つでも誇れる技術(この時にはマッサージのことだが)があるのだから、大丈夫!」

といわれたのです。そのとき

「お、そうだよ。とりあえず全く信用が無かったスポーツクラブ内で3ヶ月で形になった。金はなけりゃ借りればいいんだ。」

そのとき目の前に光が差したようでした。


私の場合、その後、はり灸での「師匠」と位置付けていた先生とのお別れが待っていたけど…




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